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役割のない自分でいる時間

人はみんな、たくさんの役割を持って生きている。 初めは家庭における「お兄ちゃん」と「かお姉ちゃん」とか「おチビちゃん」とか。 学校に上がると「保健係」とか「飼育係」、「マネージャー」「生徒会長」など多種多様で、 もっと成長すると「彼氏」や「彼女」という甘美なのも加わる。 親から独立したら「夫」か「妻」になり、「お父さん」「お母さん」にな

木を燃料にすること

運営している店では薪ボイラーというものを採用している。 薪でお湯を沸かしてタンクに貯め、そのお湯に間接的に水を通して店内の床暖房や食器洗いなどの給湯に使用していて、冬の室内のおだやかな暖かさはお客様にも好評だ。 オープンは2014年。 今よりはもっと東日本大震災の傷が、当事者以外の私たちの胸にも刺さっていたと思うが、石の上にも三年の慣性によ

彫らない木版画、入りました。

彫らない木版画家・小板橋雅之さん。 展示会でお会いして個人的に気に入った一枚を手元においておりましたが、 いいなぁとじわじわ思い、店内でご覧いただこうと数枚追加してソファ席の壁かけました。 蔵の中は明るさもなく、写真でなかなかその魅力をお伝えできませんが「自分の力の及ばない単純な形、手跡の残らないもの」という選択で手に取った「円」を組

森からの来訪者

夜中の13時すぎ、飼い犬の執拗な声で目が覚めた。我が家には三頭の犬がいる。 秋田犬のサクラとナツ、それにテリア系のミックスのおチビちゃんのメイ。メイは震災後の5月に父が宮城の山間部から保護してきた迷い犬だが、このチビが番犬としての責務を一番まっとうしていて、とにかくよく吠える。流れ者の猫に、新聞配達のおじさんに、未知の接近者に容赦ない。

キラキラ

光のページェントって、なんのこっちゃいと思いながらも、通りすがりに見かければ心躍るのです。 歩いている人も皆さん楽しそうにニコニコしながら電球を見上げている。 わけもなく、ってことになりますかね。だって電飾がキラキラしてるだけなのに。 明滅するもの、その期間しか見られないもの、そういう儚さに魅力を感じるんだね。 いい表情の人々とすれ違い